接触する部位
皮膚、粘膜、損傷表面、血液、組織など、患者または使用者のどこに直接または間接的に接触するかを確認します。
BIOLOGICAL EVALUATION
医療機器の生物学的安全性評価では、患者や使用者に接触する部位と期間、材料、製造工程、滅菌、化学的特性、既存データなどを確認し、申請品に必要な評価内容を整理します。
試験項目を一律に選ぶのではなく、製品ごとの生物学的リスクと利用できる根拠資料を踏まえて、追加試験の要否を検討することが重要です。
ISO 10993-1は、リスクマネジメントの中で生物学的安全性を評価するための考え方と手順を示す規格です。
評価では、試験項目を機械的に選ぶのではなく、申請品の使用方法、接触条件、材料、製造工程、化学的情報、既存データを組み合わせ、生物学的リスクと追加試験の要否を検討します。
2025年3月11日には、生物学的安全性評価の基本的な考え方に関する厚生労働省通知が全部改正されています。実際の申請では、最新の通知、Q&A、ISO・JISなどを確認してください。
皮膚、粘膜、損傷表面、血液、組織など、患者または使用者のどこに直接または間接的に接触するかを確認します。
1回の使用時間だけでなく、繰り返し使用を含む累積接触時間を確認します。
樹脂、金属、接着剤、着色剤、コーティング、添加剤など、患者接触部を構成する材料を確認します。
成形、加工、洗浄、接着、コーティング、滅菌、包装などによって、最終製品の化学的・物理的特性がどのように変化するかを確認します。
滅菌方法、滅菌残留物、包装、使用期限、保管条件などが材料や最終製品へ与える影響を確認します。
原材料データ、化学的特性評価、既存の生物学的試験、文献、既承認品、市販実績などを確認します。
製品特性と接触条件に応じて、次のような評価項目を検討します。
すべての製品で同じ項目が必要になるわけではありません。
申請品について、どの評価が必要で、どの項目を既存資料や科学的根拠によって説明できるかを整理します。
新しい動物試験を追加する前に、材料組成、製造工程、抽出物・溶出物、既存試験、類似製品の情報などを確認します。
既存データを利用する場合は、単に同じ材料名であることだけではなく、
などの差分を確認します。
差分が安全性評価へ影響しないことを説明できない場合は、追加の化学分析や生物学的試験を検討します。
承認申請に用いる生物学的安全性試験では、試験方法だけでなく、医療機器GLP省令に基づく実施・記録の要件も確認します。性能確認を主目的とする非臨床試験と、安全性評価を目的とする試験では、必要となる信頼性の考え方が異なるため、試験の目的と申請資料での位置づけを整理します。
申請するモデル、附属品、患者接触部、使用方法、接触部位、接触期間を確認します。
材料組成、添加剤、接着剤、コーティング、洗浄、滅菌、包装などの情報を整理します。
材料情報、化学的特性評価、既存試験、文献、既承認品、市販実績を確認します。
申請品の使用条件と既存情報を踏まえ、説明すべき生物学的リスクを整理します。
既存データだけでは説明できない項目について、追加の分析または試験を検討します。
試験結果だけを列記せず、材料・化学的情報・使用条件・リスクマネジメントを含めた総合的な結論をまとめます。
製品の接触条件、材料、製造工程、滅菌、既存データを確認し、評価すべき生物学的リスクを整理します。
海外試験、材料データ、化学的特性評価、既承認品などについて、日本での申請に利用できる範囲を確認します。
必要な追加試験を整理し、試験検体、条件、判定基準と申請品との関係を確認します。
いいえ。接触部位・期間、材料、工程、化学的情報、既存データを確認し、製品ごとに必要な評価を検討します。
試験結果だけではなく、材料情報、製造工程、臨床使用条件、化学的特性、既存データを含む総合的な評価が必要です。
利用できる場合があります。試験規格の版、検体と日本で申請する製品との同一性・同等性、試験条件、日本の要求事項との違いを確認します。併せて、GLP等の適用要件と、試験報告書・実施記録の信頼性を確認します。
変更内容が生物学的安全性へ与える影響を評価し、既存データで説明できない場合に追加試験を検討します。
生物学的安全性評価とGLPの考え方は、以下のPMDA情報も参照してください。