SaMD
SaMD(プログラム医療機器)とは?開発初期に検討すること
医療に使うソフトウェアを開発するとき、最初に明確にしたいのは「誰が、何のために、どの場面で使うか」です。開発を進める前に、ソフトウェアで何を診断・治療するのかを明確にし、その性能や安全性を確かめるために必要な試験・評価を検討します。
このページでは、SaMDの開発を検討する企業・研究者向けに、初期相談までに検討したい論点を紹介します。
医療用アプリなら、すべてSaMDになる?
開発初期にまとめたい5つの情報
- 使用目的:どの疾患・状態について、何を支援するのか。
- 対象と使用場面:患者、医療従事者、使用施設、利用条件は何か。
- 入力と出力:どのデータを使い、どの結果を返すのか。
- 価値と限界:既存の診療にどう役立ち、何は判断できないのか。
- 手元の資料:仕様、研究結果、文献、試験データと、未確認事項。
完成した申請書は不要です。構想図や簡単な製品説明から、相談で明らかにしたい事項を挙げることができます。
薬事手続きと相談先を調べる
SaMDだから一律に同じ申請になるわけではありません。最新版の手引きや通知を参照し、医療機器への該当性、分類、認証基準の適用などから、個別製品に必要な手続きを検討します。PMDAのSaMD情報
PMDAのSaMD一元的相談窓口では、該当性、薬事開発、医療保険に関する相談を受け付けています。無料相談から、論点に応じて有料の対面助言を案内される場合もあります。相談窓口
評価計画は、製品の目的から考える
臨床評価・性能評価では、「何を示せば、予定する使用目的を支えられるか」を検討します。文献、既存データ、追加試験や臨床試験の必要性は製品ごとに確認し、文献だけで十分とも、必ず新たな治験が必要とも決めつけません。厚生労働省の開発・承認ガイダンス
当社では、根拠資料と説明したい内容を照合し、「説明できること」「不足していること」「当局に確認すること」に分ける進め方を重視しています。AIを使う製品でも、何を判断・支援するのか、誰がどのような場面で使うのかを明らかにしてから、評価方法を検討します。
ソフトウェアの開発記録・安全性・変更管理
ソフトウェアのライフサイクルと製品安全に関する規格には、それぞれ適用範囲があります。仕様・検証・保守に関する記録を、製品に適した形で作成・維持する視点が必要です。PMDAの規格解説
接続環境や攻撃リスクを踏まえたサイバーセキュリティ対策も、開発時だけでなく製品ライフサイクルを通して検討します。PMDAのサイバーセキュリティ情報
また、機能追加やアップデートについては、変更内容に応じた評価・薬事手続きを確認します。「ソフトウェアの更新だから自由に変更できる」とは限りません。関連通知
当社への相談と支援範囲
当社には医療機器の薬事支援と文献を用いた臨床評価の経験がありますが、現時点ではSaMD固有の実務経験はありません。これらを区別したうえで、SaMDのご相談で当社が担当できる作業をお客様と検討します。
例えば、製品の使用目的を書き出し、お手持ちの資料と説明が不足している事項を照合します。そのうえで、PMDAへ相談する質問や根拠資料、作成する資料の候補をお客様と検討します。ソフトウェア開発管理・検証・セキュリティ等の専門業務は、必要な専門家と分担できるか、当社が受託できるかを個別に検討します。全工程の受託をあらかじめお約束するものではありません。
支援内容が具体化した段階で、作成する資料と各社の担当をお客様と決めます。
よくあるご質問
開発途中でも相談できますか?+
はい。まず構想、想定する利用者、解決したい課題をお聞かせください。未確定の事項は、決定済みの条件と分けて記録します。
AIを使っていればSaMDですか?+
AIの利用だけでは決まりません。医療上の目的、機能、使用場面、リスクを具体的に示し、必要に応じて公的な該当性相談を利用します。
保険適用も一緒に考えられますか?+
薬事の手続きと保険の手続きは分けて検討します。製品の位置づけに応じて、確認すべき制度や相談先を検討します。承認取得がそのまま保険適用を意味するわけではありません。
相談すると、すぐ費用がかかりますか?+
当社との相談段階では費用は発生しません。具体的な成果物を提供する段階で、見積もりに基づいて請求します。当局の手数料等とは別のご案内です。
確認日:2026年10月29日。本ページは一般的な情報と当社の相談方針の説明です。個別製品の該当性、要求事項、受託範囲、承認・認証・保険適用の可否を保証するものではありません。製品別の審査ポイントはPMDAの公開情報で、案と確定版を区別して確認してください。
まずはお気軽にご相談ください
「医療機器に当たるのか」「何を評価すればよいのか」「相談資料をどうまとめるか」。まだ相談内容が固まっていない段階でも、製品の目的と現在の課題からお聞かせください。
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